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東京銀座の産業医事務所 セントラルメディカルサポート

Column記事

2016.07.20

夏バテに気をつけましょう!

夏バテとは「夏の暑さが原因で生じる体調不良」の総称であり、特定の病気を指すものではありません。しかし近年酷暑が続いていることもあり、夏バテで調子を崩している人は少なからずいるのではないでしょうか?今回は夏バテについて解説し、暑い夏を乗り越えるためのアドバイスをお伝えしたいと思います。

(夏バテの主な症状)
・全身倦怠感(だるさ)、胃もたれ、不眠、気力低下など

(夏バテの原因)
・高温多湿な環境により体温調節が適切に行えなくなってしまう。
・発汗量が増えることにより脱水状態になってしまう。
・夏場は外気温と室温の差が大きく、温度ストレスにより自律神経機能が乱れてしまう。
・暑さによって消化管の機能が低下してしまう。
・夜の暑さで睡眠が十分取れず疲労が残ってしまう。

(夏バテの危険性)
夏バテそのものは、暑さが和らいでくれば自然と改善することが期待できます。しかし体調が良くない状態で仕事をすることは、思わぬミスや事故などの原因になります。また夏バテによる体調不良や脱水は熱暑作業中の熱中症リスクを高めますし、夏風邪やメンタル不調の誘因にもなります。元気に仕事を続けるためにも夏バテを防ぐ生活習慣づくりが大切です。

(夏バテの予防法(食事編))
・食欲がないからといって食事を取らなかったり、蕎麦だけで済ましたりするのはやめましょう。栄養不足から更に疲労感が悪化してしまいます。
・良質なタンパク質やビタミンをしっかり摂取することが重要です。具体的には肉や魚、納豆などをバランス良く摂取してください。「土用の丑の日」という言葉の通りウナギも有用です。
・カレーなど香辛料の効いた料理は、食欲増進(消化管機能改善)だけではなく発汗を促すことで体温調節機能の改善も期待できます。
・夏バテは潜在的な脱水があるので、水分を十分に摂取しましょう。アルコールは利尿作用が強いので控えめにしてください。

(夏バテの予防法(日常生活編))
・疲れを溜めないことが夏バテの一番の予防法です。夜更かしは避け、起床就寝の生活リズムを崩さないようにしましょう。
・夏バテを防ぐためには「暑さに慣れる」ことも必要です。週末は朝や夕方に外出するなどして、徐々に体を慣らしていきましょう。
・お風呂はぬるめのお湯にゆっくり浸かりましょう。入浴後は水分補給を忘れないようにしてください。
・夜間は室温が高すぎると深い睡眠がとれません。直接風を当てないように気をつけつつ、必要に応じてエアコンも利用しましょう。

(夏バテの予防法(職場編))
・室内外の温度差が大きくなるほど自律神経が乱れやすくなります。室温が28度前後になるようエアコンの設定温度をこまめに調節しましょう。
・長時間残業や休日出勤を減らし、体調を整える時間を確保しましょう。
・外出や屋外作業をする際には、長時間直射日光に当たらないようにしましょう
・定期的に水分を摂取することで脱水を防ぎましょう。なお、甘いジュースの取りすぎはかえって疲労を強めることもあるので避けましょう。

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