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東京銀座の産業医事務所 セントラルメディカルサポート

Column記事

2016.12.15

(記事紹介)睡眠不足と運転リスク

2016年12月7日 CNN「2時間の睡眠不足、自動車事故のリスク倍増 米研究」

睡眠不足の状態で運転すると交通事故の危険性が高まることはよく知られているが、推奨される睡眠時間を1~2時間下回っただけで事故のリスクがほぼ倍増することが7日までに分かった。
(中略)事故前の24時間にドライバーがどれだけ睡眠を取っていたかによって分類したところ、適切な睡眠時間とされている7時間超に比べて、4時間未満しか眠っていないと事故発生率は11.5倍、4~5時間だと4.3倍に跳ね上がった。さらに5~6時間眠っていても事故は1.9倍、6~7時間で1.3倍に増えることが分かった。


睡眠と心身の健康には密接な関連があります。例えば睡眠が不足すると食欲亢進ホルモンの分泌が促されると共に食欲抑制ホルモンが減り、肥満になりやすいことが分かっています。またうつ病患者の過半数では、抑うつ症状に先行して不眠症状が現れるとも言われています。
主に睡眠時無呼吸症候群との関係で、睡眠不足が交通事故の原因になることも以前から指摘されていました。今回の報告で、睡眠の問題は「その原因に関わらず」「わずかな不足であっても」事故リスクを大きく上げることが明らかになりました。
特にドライバー職など運転業務のある職種では、睡眠不足は本人の健康リスクだけではなく重大災害の原因にもなり得ます。以下の指針なども参考にして、普段からより良い睡眠をとれるよう工夫してみてください。

(厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針2014 より)
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。

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