2015年8月28日 医療介護CBニュース「睡眠時無呼吸症候群、対策マニュアルを改訂-国交省、治療の有効性も記載」
国土交通省は、自動車運送事業者向けの睡眠時無呼吸症候群(SAS)の対策マニュアルを改訂した。事故後に初めて運転者のSASが発覚するケースが後を絶たないことなどを踏まえ、改訂版には「日本の男性トラック運転者の約7―10%、女性の約3%が中等度以上の睡眠呼吸障害」と明記し、代表的な治療法のCPAP(持続陽圧呼吸療法)の有効性などを挙げている。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に気道が閉塞して頻回に呼吸が止まってしまうことにより質の良い睡眠が取れなくなる病気です。睡眠が十分に取れない結果、日中に強い眠気を感じて居眠り運転をしてしまうなど、SASは交通事故の原因にもなります。具体的には、SASの患者さんは健常者よりも交通事故のリスクが2.4倍高いと言われています。
このようなSASに伴う交通事故を防ぐため、国土交通省から出ている自動車運転事業者向けのマニュアルが改訂されました。肥満防止、禁煙といった生活習慣指導から、SASスクリーニング検査の導入法等、幅広い内容になっています。
本マニュアルはあくまで指針に過ぎませんが、十分な対策なく交通事故が発生した場合、事業者の管理責任が問われる可能性もあります。該当する企業の方はマニュアルを熟読し、早めにSAS対策を導入するように心がけて下さい。
国交省HP:http://www.mlit.go.jp/common/001101506.pdf
Column記事
2015.09.02
(記事紹介)睡眠時無呼吸症候群、対策マニュアルを改正
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